お受験の悩み相談・塾への不安,不満は縁故のない方の小学校受験専門塾〔吉祥寺 英心@幼児教室〕で解決!
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★
不自由さが知恵を育む
★
凹凸のままで一回り一回り大きくするのが個性尊重
お母様方から
「子どもの能力を伸ばすにはどうしたらよいでしょう」
という質問を毎年決まって受けます
その度ごとに、私が申し上げることは
ただ、ひと言
“不自由をかけなさい”
だだ、これだけ
子どもというのは9歳を超えると、物事に取り組む前から計算
して、これはできる、これはできない(面倒くさい)と決めてか
かるようになります。
小学3年生の子どもに、いきなり鉄棒で懸垂をやってごらん
と言っても、懸垂をやったことがなかったり、できなかった
挫折感があると最初からやろうともしません。
ところが、幼児は違います。
後先構わず、やりたいことはとことんやります。
高い棚の上にある箱に興味を示したとします。
幼児の背丈では到底届きません。
それでも取りたい。
ここで初めて「不自由」を体験するわけです。
そこで、
「あの箱をどうやったら取れるかな。」というのが教育です。
すぐに、「あの箱が欲しいの、今、取ってやるからね。」では、
不自由でも何でもありません。
安易に手助けをしないで見守っていると、
やがて子どもは椅子を引きずってきます。
不自由をかけられて育てられた子は2歳半ぐらいで、
この程度の知恵はあります。
椅子を引きずってきて、棚の上の箱を取ろうとします。
届かなければ、今度は他の台を持ってくるか、
椅子の上に何かを乗せて箱を取ろうとします。
ここで、子どもにアドバイスをしたり、手伝ってはいけません。
じっと、見守るのです。
危険でなければ放っておくのです。
ただ、段ボール箱の上に乗ろうとしたようなときには、
「これは危ないよ、落ちてケガをするからね。」と言って制止
します。
手が届かなければ、棒や布団たたきを持ってきて、
突っついたりするかもしれません。
苦労して棚の上の箱を手にしたときに
「やった!」という達成感を体験します。
不自由を味合わせることにより、椅子を引きずってきたり、
棒で突っつくという、一連の知恵が生まれるわけです。
これが幼児教育の基本です。
多摩動物園のオランウータンでさえ
蜂蜜が食べたければ
仕掛け箱の中に長い棒を差し込んで蜜を食べ
自らの欲求を満たす知恵がある
プリントの問題を解くときにも同じことがいえます。
「じゃ、こうやってごらん。ほら、答えが出たね。
分かったね。」
これでは、答えを教えただけにすぎません。
ご家庭でプリントをするときの多くの失敗例がこれです。
子どもが期待通りに答えを出さないことにお母様がイライラし
て、知らず知らずのうちに答えを一方的に押しつけ、
お母様だけができるようになったつもりでいるのです。
親や教師はサポートするだけでよいのです。
私は、答えは教えません。
解き方だけを、
あの手、この手、手を変え、品を変え、繰り返し、繰り返し
教えます。
こちらの働きかけに子どもが食らいついてくるようになれば、
どんな子どもでも答えを出します。
目に見せて
言って聞かせて
させてみて
ほめてやらねば
人は動かじ
教育グッズもできれば手作りにしてください。
既製の玩具でおままごとセットのレジスターがあります。
それを買わなければお店屋さんごっこができないかというと、
そんなことはありません。
子どもは空き箱をレジスターに見立て、
牛乳パックに広告の果物や野菜や魚を貼り付けて、
お金も同様にハサミで切り取り、これでお店の出来上がりです。
「いらっしゃいませ。ピッ、ピッ、ピッ。はい、30円です。」
と遊びます。
幼児期は『知恵を育てる』ことがとても大切です。
そのためには、親御さんも一緒になって不自由を味わう覚悟が
必要です。
せめて幼児期だけでも、スーパーマーケットではなく、
肉は肉屋さんで、野菜は八百屋さんで、魚は魚屋さんで
買い物をしてください。
1回でも2回でも結構、それがお子様の貴重な体験(財産)となる
のです。
小学校入試では、
肉は肉屋さん、野菜は八百屋さん、魚は魚屋さんで買うことに
なっていますから。
一軒一軒買いに行くのは面倒でしょうが、子育ては、
手抜きをすればそれなりに、
手を尽くせば、尽くした分、子はよりよく成長するものです。
ただし、くれぐれも、過保護・過干渉になりませんよう。
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山の手の有名な女子校を
・学科96点
・面接A(備考:申し分なし)
・行動観察A(備考:申し分なし)
の合格点に達していながら、学校側の理不尽な事情で不合格。
【1年後に校長先生から、“落としてはいけない子を不合格にし、
大変に申し訳ないことをしてしまったという自責の念に、
未だ心のつかえが取れず、せめて、お詫びだけでも、
との思いからお電話いたしました。どうかお許しください。”
と直々にお電話がご自宅にありました。】
また、
競争率15倍の小学校に補欠合格から正規合格へ
【年が明けた2月2日(月曜日)になって“調査をしましたところ、
お嬢様には些かの非がないことが判明いたしました。
今更、お腹立ちとは存じますが、もし、お許しを願えるなら、
近日中にお手続にいらしてはいただけないかと
お電話をさせていただいた次第でございます。”
と入試担当者よりお電話がご自宅にありました。】、
学芸大大泉小学校は最終抽選落ち。
私学の度重なる理不尽な扱いから、
地元の公立小学校に入学した女の子がいました。
5月の保護者会で、担任の先生からいきなり、
「お嬢さんは小学校受験をしましたね。」と聞かれたそうです。
「どちらに合格されたのですか。」
(先生はこの子なら当然合格したものと決めてかかったようです)
お母様はわが子に合格したことを伝えていませんから、
「先生、合格していたらここに来るはずがないじゃないですか。」
と冗談半分に答えたそうです。
「でも、塾には行っていらしたのでしょう。
とにかく、すべてに抜きん出ています。」
「はい」
「どういう塾ですか。」
子育てを中心にした教室であることを説明したら、
「なるほど、それはよい塾にお世話になりましたね。
毎年、小学校受験した子を多く見かけるのですが、
妙な癖がついているのです。
ところが、お嬢さんには全く塾臭さがない。
今の個性を潰さないで大切に育ててください。」
と先生は激励してくださったそうです。
そんな彼女も入室当初は幼稚園で雪の降りしきる日に
園庭のど真ん中に立ち、半日、雪空を見上げていても、
誰ひとり声を掛けてくれないほどのつまはじき者。
先生にとっては園舎に入られては保育崩壊、勿怪の幸いとばかりに。
彼女にとっては家族も先生も他の大人も友だちも
自分を理解してくれない者はみんな敵だったそうです。
それが、私と出会って
「お母さん、はじめて私のことを本気になってくれる大人の人がいた。」
と言ってからは、日に日に心を開き、才能を開花していきました。
ある日、家族揃ってレストランで食事をしていたときに
「木暮先生のお蔭だね。先生と出会わなかったら○○の人生は
どうなっていたことやら。」
と祖母様がおっしゃったそうです。
私立小学校で、また、私どものような塾でも
教育方針の真っ先に掲げているのが
「個性を尊重し…。」です。
しかし、それを正しく実践しているところがどれだけあるでしょうか。
個性とは…
リンゴが食べたいとしましょう
リンゴの種を蒔く 芽をだし やがて葉をつけ
花を咲かせてリンゴが実る それを捥いで食べる
確かに これはセオリーです
でも…
リンゴ
が食べたい
リンゴ
の種を蒔き
リンゴ
の木を育て
リンゴ
の花を咲かせ
リンゴ
の実をならせなくとも
ミカン
の木からでも
モモ
の木からでも
クリ
の木からだって
リンゴ
を実らせて食べたっていいじゃないか…
要するに、何かの目的を達成するには
いろいろな方法があるということです。
これが教育の面白さです。
富士山を登るのに幾つかの登頂口があるのと同じことです。
決まったルートを登らなければならないということではないのです。
一気に駆け登ったほうがよいという人もいれば、
ちょっと回り道をして周囲の景色を楽しみながら登りたい
という人がいてもよいのです。
個性を大切にする教育とはそういうことです。
白百合学園小学校や雙葉小学校に合格するためには、
こうでなければいけない、この道を辿らなければならない。
暁星小学校に合格したければ、こういう道を辿るべきだと、
子どもの個性や適性はそっちのけで一つの枠にはめ込もうとする。
子どもの個性を大切にしたいなら凸凹状態でよい
短所と思われる出しゃばったところを切り捨ててはいけない
凹んだところにセメントを塗って丸くして
また凸凹になったら
凹んだところにセメントを塗って
どんどんと大きくしていく
これが個性尊重の教育
手足(短所)を捥いで丸くするのではなく、
突出した部分を生かしたまま、一回り、一回り大きな円にする。
こうして育てた子どもの方が難関校に合格する確率が高いのです。
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